新海監督「秒速5センチメートル」あらすじと感想！ひと言で言うと「胸を締め付けられる恋物語だった」

「桜の花びらの落ちるスピードだよ。秒速5センチメートル」。いつも大切なことを教えてくれた明里、彼女を守ろうとした貴樹。二人の恋心の彷徨を描く劇場アニメーション『秒速5センチメートル』を監督自ら小説化。

引用元：出版データベース

「秒速5センチメートル」は2007年に制作されたアニメーション映画です。

2022年10月25日に日本テレビの「映画天国」で連続放送されました。

この記事では、新海誠監督の作品「秒速5センチメートル」がどんな話？と気になる方向けに、簡単にあらすじをまとめています。

新海誠監督の作品は、どの作品も繊細で、見ていてすごく引き込まれます。ぜひ、家事の合間にでも見てみてください＾＾

「秒速5センチメートル」の登場人物

「秒速5センチメートル」のメインの登場人物についてご紹介します。

遠野貴樹（とおの たかき）

遠野貴樹は、「秒速5センチメートル」の主人公。家族は、両親のみの一人っ子。篠原明里のことを想う男の子です。

小学3年生の時に親の仕事の都合で東京の世田谷の小学校に転校します。そして、小学4年生の時に同じクラスに転校してきた明里と知り合います。

お互い身体が弱ったことからよく一緒に図書館で過ごし、そこから二人は親しくなります。

性格は大人しいタイプですが、クラスメイトに自分との仲をからかわれて泣き出しそうになっていた明里のことを助けてあげます。

中学1年の時、親の仕事の都合で東京から鹿児島の種子島へ引っ越しをします。そこから高校卒業までは種子島での生活をすることに。

大学生になってからは再び東京に戻ります。

そして、大学卒業後はサムドシステムというシステム系の会社でSEとして働きますが退職します。

大人になってもずっと明里への想いを引きずっていて、恋愛がうまくできないことにずっと悩み苦しみ、最終的に明里への想いを断ち切っていきます。

篠原明里（しのはら あかり）

貴樹の初恋の相手。家族は貴樹と同じく両親のみの一人っ子。貴樹のことを思う女の子。

小学4年生の春に、貴樹のいる東京、世田谷の小学校に親の仕事の都合で転校します。そこで、貴樹と同じクラスになり二人は出会います。

貴樹と同じく小学生のころは身体が弱く、図書館で本を読むことが好きでした。その図書館で貴樹と親しくなります。

内向的な性格ゆえにクラスメイトに貴樹との仲をからかわれても受け流すことが出来ませんでした。そんな時に、自分のことを守ってくれた貴樹に対して恋心を抱いていきます。

小学生のうちは、貴樹と同じ学校に通っていましたが、父親の仕事の都合で栃木へ転校します。

引っ越しした後は、貴樹と文通をしてやり取りを続けていました。

ですが。中学1年の時に、貴樹が鹿児島の種子島に引っ越しをしたのと同時に疎遠になっていきます。

その後、明里は大人になり貴樹への想いを断ち切り、彼ではない別の男性と結婚することに…。

「秒速5センチメートル」あらすじ

「秒速5センチメートル」は、主人公の遠野貴樹が十七年前の小学生時代の回想するところから始まります。

貴樹には篠原明里という恋仲の同級生がいました。

貴樹と明里は、とても似ていて、お互い両親の都合で転勤族、身体が弱くて本を読むのが好きと、お互い一緒に過ごす時間が増えました。

別れ

貴樹の小学生時代に明里という存在がなくてはならなくなっていたのでした。

そんな明里が教えてくれたのが「桜の花びらが舞い落ちるスピードが秒速5センチメートル」ということでした。

世界の全てが明里だった貴樹ですが、中学生に上がる時に明里が転校してしまいます。

中学時代は、二人別々に過ごすことになりますが、文通をしながらお互いのことを確認し合います。

再会

それから、お互い会えないなか、別々の時を過ごしていましたが、貴樹が鹿児島に転校することが決まり、その前に再会することを約束します。

小学校卒業以来の再会に、貴樹はたくさんの不安や期待を胸に遠く離れた明里の元へ電車を乗り継ぎ会いにいきます。

ですが、この再会の約束をした日、大雪が降り、電車がとにかく遅れてしまい、明里との約束の時間には辿り着かないのです。

電車での不安な気持ちをなんとか押さえつつ、寒い中約束の場所に待っているであろう明里のことを想いながら、待ち合わせ場所に向かいます。

そして、ようやく約束の時間から4時間以上も遅れたのですが、約束の場所で明里と再会します。

再会後、二人は音信不通となってしまうのです。

恋

再会から数年の時間が経ち、話の舞台は貴樹が引っ越しした種子島になります。

種子島で普通の高校生活を送っていた貴樹。

その高校時代に、澄田花苗という女の子と出逢います。

そして、花苗は貴樹に恋心を抱くのです。

花苗は、貴樹に自分の想いを伝えようと、サーフィンで波乗りできたら貴樹に告白をすると決めました。

そして、花苗の努力の甲斐があり、見事波乗りに成功です。

貴樹に告白をしようとします。

だけど、貴樹の花苗への態度に強い拒絶があり、結局花苗は告白をすることができませんでした。

忘れられない人

それから貴樹は大人になり、システム系の会社でSEとして働きますが、仕事の忙しさから退職してしまいます。

この時、貴樹には付き合っている女性がいました。

だけど、誰とお付き合いしても、高木の心の中にいるのは明里でした。

以上、「秒速5センチメートル」のあらすじでした。

おそらくこれ以上深くお伝えすると、ネタバレになっていくので、ぜひ本編をみて貴樹と明里の恋はどうなったのかをお楽しみください。

「秒速5センチメートル」胸を締め付けられる恋物語

「秒速5センチメートル」を見た感想なのですが、とっても甘酸っぱい恋物語です。

小学生時代のなんとも言えない二人の恋。

そして、親の都合で遠く離れてしまい会えなくなってしまうもどかしさ。

離れていた二人が再会するシーンは、とにかく胸が締め付けられました。

二人には上手くいって欲しいと願うばかりですが、結末は「そうなるのか？」という展開にちょっと切ない気持ちになりました。

ネタバレになってしまうので、結末は言いませんが、小学生・中学生の純愛を見ているだけに、最後はちょっと悲しかったです。

「秒速5センチメートル」世の中の評判はどうなのか？

「秒速5センチメートル」は、二つの感想に別れているようです。

ものすごくいい作品だという方が多いのですが、実は・・・

「秒速5センチメートル」を気持ち悪いという人も

というのも、作品中で描かれている貴樹の行動がちょっとナルシストっぽく思われているところがあるんです。

特に女性からすると、貴樹はちょっと気持ち悪く感じるようです。苦笑

特にこういったところ。

「明里の手紙を全部覚えている」「クリスマスの夜の電話を無視」。

正直、わたしはそんな気持ち悪い感じはしなかったです。

結局、実際にどうなのかは、見た人次第なのかと思います。

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